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今日はこの工事の最大のヤマ場である屋根のコンク
リート打です。急勾配のコンクリート打は大変難し
い工事です。通常の固さのコンクリート何もしなく
ても自然に下の方に流れてしまいバイブレーターど
ころではありません。かといってバイブレーターを
かけないと密実なコンクリートは打てません。
したがって今日のコンクリートはほとんど流動性の
ない硬いコンクリートで打ちました。その硬さをス
ランプという言い方で現しますが今日のスランプは
10cmで打設しました。同業者が聞くとビックリする
と思います。おそらくこの堅さで打ったことのある
同業者の人はいないと思います。普段私はスランプ
12cmで打っていますが、私にとっても10cmという
のは未知のコンクリートでした。この差は大変大き
くポンプ車も詰まる可能性があったのでピストン式
の土木で使用するものをチャーターしました。
スランプ10cmはほとんど流動性がなくコントロー
ルはしやすいのですがコンクリート内に空隙ができ
やすくバイブレーターのかけ方も大変難しかったで
す。したがって、足で踏み込んでコンクリートをな
らす作業が大変でした。
下の写真は金コテで仕上げの作業です。
屋根も全く仕上げをせずにこれがそのまま仕上げに
なります。余分な装飾は一切排除し、「かたち」と
「存在」だけで表現しようと思っています。
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